オンデマンド印刷の流通モデル

 自費出版業界も盛況を呈すると、外注する領域が広がっていきます。米国の

 自費出版業界も盛況を呈すると、外注する領域が広がっていきます。米国の大手では、既に印刷業務を自社内で完結できていません。オンデマンド印刷業を専門とする企業が次々と誕生しているので、それらに委託しているのです。実はインターネット書店にもオンデマンドサービスが存在し、そちらと提携している自費出版会社も少なくありません。インターネット書店に印刷まで委託するということは、販路を拡大する上で非常に効果的と言えます。米国のオンデマンド印刷業界は、基本的に著者と取引することはありません。つまり、自費出版会社が仲介して取引されています。そして、自費出版会社とオンデマンド印刷会社とが、それぞれどこまで書籍製作工程を代行するのかは、会社によって異なっているのが現状です。大手インターネット書店のオンデマンド印刷部門では、その特性を活かし、ファイルの作成や著者との原稿のやり取りといった、ほとんど全ての工程を請け負っているのに対し、オンデマンド印刷に特化した会社の多くは、自費出版会社にファイルの作成までを任せています。
 オンデマンド印刷業に特化しているのは、それだけでも勝負できる強みがあるからだと考えられます。オンデマンド印刷は自費出版の工程の後半に当たりますから、終結部とも言うべき取次業者と提携していれば、仕事が舞い込んでくるのです。例えば米国では書店、図書館の多くに卸している取次業者が存在していますが、そうした業者と提携しているオンデマンド印刷会社は、印刷業務に集中投資できるわけです。
 さて、著者としては、自費出版業界のこうした仕組みを上手く利用することになります。書店に置いてもらうことが最大の目的ですから、多くの書店に卸しているサプライヤー、取次業者と提携しているオンデマンド印刷業者に原稿が渡るように、計画すればよいわけです。要は、そうしたオンデマンド印刷業界に委託している自費出版会社に委託するのが無難だということです。

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